Place of the fate〜運命の場所〜
「け、今朝は無視してすみませんでした!!」
ガバっと勢いよく頭を下げて謝れば一瞬キョトンとして、そのあとすぐに今朝のような笑顔に戻った。
「あぁ、うん。全然気にしてないからいいよ。俺の方こそ、いきなり名前とか聞いてごめんね?」
「え、何お前。今朝いきなり会ったのに名前聞くとか、ナンパ?」
「ちっげーよ!!アホか!!」
「ってぇ!!」
バシっという音を立てて、友人の頭を叩く彼。
「あ、あの、槇原歌菜って言います」
「歌菜ちゃんか。俺時村優斗(トキムラユウト)。で、こっちが藤堂渚月(トウドウナツキ)」
「よろしくー」
ちょうどその時、トイレから芽衣が出てきた。