Always
「私がひまわりみたいって…モエチャンの言っていることはまるで詩のようです」

再び楽しそうに笑い出したエリーさんに、
「先生にも言われます…」

私は呟くように答えた。

続けて、唇が動く。

「反対に私は…彼岸花みたいだなって。

その場に咲いているだけでも嫌われて…嫌われて…」

もうこれ以上言いたくなくて、唇を閉じた。

「モエチャン」

エリーさんがまた顔を覗き込んできた。

「私、ひまわりも彼岸花も大好きです。

どちらもとてもキレイです。

お花に好きも嫌いもありません」

エリーさんはポンと、私の頭のうえに手を置いた。
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