Always
「――ふっ…くぅっ…」

流れ出した涙が、今までエリーさんのことを嫌っていた気持ちを出してくれているのだと思った。

私、エリーさんをお母さんだと思っていいんだ。

“お母さん”と、呼んでもいいんだ。

「――お母さん…」

泣きながら、エリーさんを呼んだ。

「モエチャン…」

エリーさんは優しく笑って、ハンカチを差し出した。


私が泣き止むまで、エリーさんはそばにいてくれた。

エリーさんと一緒に神社へ行くと、賑わっていた。

無事にお参りを済ませたので、帰ろうかと思った時だった。

グーッ

どちらのかはわからなかったけど、お腹が鳴った。
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