Always
本当は1月7日から仕事が始まるのだ。

だけど、5日までここにいたくなくてウソをついた。

「そうか…。

仕事なら、仕方ないな。

学校って厳しいな」

慎吾兄さんはハハッと笑った。

僕は笑うことができなくて、代わりに彼の顔を冷めた目で見つめた。

「まあ、久しぶりの実家だ。

何もかも忘れてのんびりと過ごせばいい」

「おーい、風吾。

お前いつまで部屋に…って、慎吾!」

英吾兄さんが部屋に入ってきた。
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