Always
「よかったな、お袋と仲良くなって」

ブラウングレーの瞳と目があった。

「えっ?」

私はよくわからなくて、首を傾げた。

「ずっと、お袋のことを苦手だと思ってたんだろ?」

慶太郎くんに言い当てられ、ブラウングレーの瞳から目をそらした。

「…気づいてた、んですか?」

呟くように聞いた私に、
「何となく、そんな気がしてたんだ。

姉貴は…悪い言い方をすれば根暗だから、明るい性格のお袋が苦手なんだなって思ってた」

慶太郎くんは返した。

もう1度ブラウングレーの瞳と目をあわせると、
「そんな顔するな。

俺もたまにだけど、お袋の明るい性格に苦手を感じることがあるから」

慶太郎くんは笑いながら言った。
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