Always
姉弟のやりとりって、こんな感じなのかな?

慶太郎くんとこうしておしゃべりしたのは初めてだから、よくわからないけど。

「あー…ったく…」

笑い出した私に慶太郎くんは呆れたと言うように、額に手を当てた。

「今言ったこと、お袋に絶対に言うんじゃねーぞ?」

ブラウングレーの瞳が私を見つめる。

「はいはい、言いません」

「絶対にだぞ?」

「もう言わないって言ってるじゃん。

私のこと、そんなに信用できないの?」

「…思いっきり敬語が抜けてるけど」

慶太郎くんに指摘されて、
「あっ…」

私は手を口に当てた。
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