Always
自覚せざるを得ないんだと、思った。

8月の、一線を越えたあの日から。

クリスマスイヴに一緒に過ごしたあの日から。

僕は、自覚をしないといけない。

芹沢さんが好きだと。

教え子としてではなく、1人の女性として彼女を好きなんだ…と。

だけど…芹沢さんは僕をどう思っている?

彼女は8月のあの日のことを、どう思っているのだろう?

なれないお酒に呑まれてしまった、あの夜のこと。

クリスマスイヴに過ごした、あの夜のこと。

彼女は、どう思っている。

…僕のことなんて、“ただの先生”としか思っていないかも知れないのに。
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