Always
その翌日。
自分の部屋で読書をしていたら、コンコンとドアをたたく音がした。
「どうぞ」
ドアに向かって声をかけると、七緒が部屋に入ってきた。
「ナナ?」
部屋に入ってきた七緒の目は潤んでいるうえに、赤かった。
その様子だと、さっきまで泣いていたのだろう。
だけど、顔は笑っていた。
まるで、すっきりしたとでも言うように。
七緒の顔を見つめ続けていたら、
「――振られた」
七緒が言った。
自分の部屋で読書をしていたら、コンコンとドアをたたく音がした。
「どうぞ」
ドアに向かって声をかけると、七緒が部屋に入ってきた。
「ナナ?」
部屋に入ってきた七緒の目は潤んでいるうえに、赤かった。
その様子だと、さっきまで泣いていたのだろう。
だけど、顔は笑っていた。
まるで、すっきりしたとでも言うように。
七緒の顔を見つめ続けていたら、
「――振られた」
七緒が言った。