Always
先生の手からマグカップを受け取ると、コーヒーを口にした。

「そうだ」

先生が思い出したように言った。

「何ですか?」

私は先生の顔を見ると、聞いた。

「芹沢さんがよかったらの話ですが、4月から僕の助手として働きませんか?」

先生が言った。

「えっ…それって…」

先生のそばにいられる、って言うことだよね?

「助手と言っても授業や論文の手伝いをしたり、研究の準備をしたりと…まあ、忙しいのは世間一般ですね。

土日祝日に休みをとるのも難しいですし…それ以前に、芹沢さんがよかったらの話なんですが」

先生はそこで話を切ると、コーヒーを口にした。
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