Always
暗闇の中で、彼女が荒い呼吸を繰り返しているのがわかった。

もう、どうにでもなってしまえ。

後はどうなろうが…もう、いいんだ。

そう思いながら僕は荒い呼吸を繰り返している彼女の白い首筋に、噛みついた。

「――あっ…!」

彼女が短い悲鳴をあげた。

どしゃ降りの激しい雨音が、部屋に響く。

それと同じように彼女の高い声が、部屋に響く。

僕は彼女の声にあおられるまま、彼女に触れる。

唇で、舌で、指で…時には視線を使って、彼女に触れる。

「――うっ…!」

彼女の中に入ったとたん、彼女は苦しそうに悲鳴をあげた。
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