Always
「――私で、いいんですか…?」

そう言った私に、
「当然です。

あなたは僕の恋人なのですから」

先生は言った。

“恋人”――その言葉の響きに、私の心臓はドキドキと早鐘を打つ。

「先生のそばに、ずっといられる…と言うことですよね?」

「僕のそばに…いつかは、そうなるかも知れませんね」

フフッと幸せそうに笑った先生に、私まで幸せになってしまう。

「引き受けます」

幸せな気持ちに包まれながら、私は首を縦に振ってうなずいた。

「あなたならそう言ってくれると思いました」

先生は嬉しそうに笑った。
< 190 / 303 >

この作品をシェア

pagetop