Always
「私、トマト以外だったら何でも食べます」

「何ですか、それ」

おかしくて、僕は笑った。

そう言えば、お昼に萌さんは料理をすることにハマっていると言っていた。

…そうだ。

「じゃあ…」

僕の思いつきに、萌さんはどんな顔をするんだろうか?

そんな楽しみを思いながら、
「萌さんが作った料理が食べたいです」
と、僕は言った。

「えっ…!?」

案の定、彼女は顔を真っ赤にさせ、右手で隠すように口をおおった。

彼女からして見れば、予想外だっただろう。
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