Always
「オムライスですか?

好きですよ」

風吾さんが私の方を見ると言った。

「あっ…」

できるまでのお楽しみにしようと思っていたのに、口に出してしまった。

慌てて手で口をふさいだ私に、
「楽しみに待っていますからね」

風吾さんは笑いながら言った。

エリーさんから教わったことを思い出しながら、オムライスを作り始めた。

その間風吾さんはテレビを見ていた。

えーっと、玉ねぎをみじん切りにして…。

まだなれていないと言うこともあってか、包丁で玉ねぎを切る音はどこかぎこちない。

目が痛いけど、我慢しながら玉ねぎをみじん切りにした。
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