Always

Side.M*People who did not want to meet*

「おう、芹沢!」

その日もスーパーに行くと、阿久津くんは目敏く(メザトク)私の姿を見つけると声をかけてきた。

私は無視をすると、食材を選んだ。

放って置いてって、言ったはずだよね?

高校生の時も、この間も、私は阿久津くんに放って置いて欲しいと言ったはずだ。

あなたのお節介につきあいたくないから放って置いて、と。

なのに、
「玉ねぎならこっちの方がお得だぞ?

それは5個入りで200円、こっちは6個で180円だぞ。

こっちの方が値段も量もお得だと思わない?」

阿久津くんは私にお節介をかける。

私は邪魔だと言うようにおおげさに息を吐くと、5個入りの玉ねぎをかごの中に入れた。
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