Always

その翌日は私の就職をお祝いすると言うことで、久しぶりに２人で食事へ出かける約束をしていた。

私は朝から楽しみで仕方がなかった。

お気に入りのデニム生地のワンピースを切ると、そのうえからポンチョを羽織った。

黒のタイツを履けば…地味なような気もするけど、これくらいがいいよね。

髪をハーフアップにして、お気に入りのバレッタで留めた。

「うん、できたできた」

家を出て行く前にカバンの中をチェック。

スマートフォン、ハンカチ、ティッシュ…うん、全部入ってる。

時計を見ると、約束の時間１５分前だった。

風吾さん、もう駅についてるかな？

約束の時間に風吾さんが私の家に迎えにくることになっている。