Always

Side.F*Cowardly I*

多国籍のおしゃれな料理店で、萌さんと食事をしていた。

会話は、ない。

ただ注文した料理を食べているだけだ。

カチャッと、ナイフを皿のうえに置くと、萌さんの方に視線を向けた。

料理店に入るまで泣いたせいで、目はウサギのように赤い。

ここへくる前に、萌さんは男の人と揉めていた。

男の人は彼女と同い年か1つ上と言うところだろう。

彼は萌さんの腕をつかんでいて、萌さんは彼の手を振り払おうと必死になっていた。

一体、彼との間に何があったのだろうか?

そう聞きたい僕だけど…泣いている萌さんに聞くのは、拷問も同然だと思った。
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