Always
突然怒鳴った私に、周りの視線が集中する。

阿久津くんは戸惑っている。

もう我慢ができなかった。

そもそも、彼のせいで風吾さんとの関係がギクシャクしてしまったのだ。

「あなたのせいで、めちゃくちゃになったんじゃないの!

私、放って置いてって言ったよね!?

なのに、あなたは放って置いてくれなかった!

あなたのせいで私と風吾さんの関係はめちゃくちゃよ!」

まくし立てるように怒鳴った私に、阿久津くんは何も言えないと言うようにうつむいた。

「すまなかった…」

呟くように、阿久津くんは謝った。

「謝罪なんか聞きたくない!」

阿久津くんに怒鳴ると、早足で野菜のコーナーから立ち去った。
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