Always
友達もいない。

恋人もいない。

一生、1人で寂しく過ごして行くのだろうと思っていた。

だけど…風吾さんを好きになって、思いを伝えて、結ばれてわかった。

他愛もない会話が、こんなにも楽しいこと。

一緒に食べるご飯が、いつも以上に美味しいこと。

一緒に過ごす時間が幸せだってことを、風吾さんは教えてくれた。

「――風吾さん…」

1人ぼっちの部屋の中で呟いた名前に、答えてくれる人はない。

もやし炒めの皿に、涙が落ちる。

私、すごく寂しいよ…。

風吾さんがいないから、すごく寂しい…。
< 263 / 303 >

この作品をシェア

pagetop