Always
「私も、風吾さんと同じことを思っていました。

風吾さんと一緒にいたい。

今度はずっと、できることなら永遠にいたい…って。

風吾さんと一緒に過ごすことが幸せで、愛しいから、あなたのそばにいたいんです。

1度はあなたの手を離してしまったけど、もう2度とあなたの手を離したくない。

ずっと、ずっと、その手を繋いでいたい…」

「――萌さん…」

萌さんは椅子から立ちあがると、僕のそばにきた。

僕も椅子から立ちあがると、そばにきた萌さんを抱きしめた。

萌さんが僕の背中に両手を回す。

「風吾さん」

萌さんが僕の名前を呼んだ。
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