Always
「結婚式は僕らだけの小さなものですけど、披露宴はお互いの家族を呼んで」

「その分、盛大に行いましょうね。

風吾さん」

僕らは微笑みあった。

「萌さん」

僕が名前を呼んだのと同時に、萌さんが目を閉じる。

そっと唇を重ねると、萌さんをベッドに押し倒した。

唇を重ねること。

躰を重ねること。

これらがすごく嬉しくて、幸せな行為だったなんて知らなかった。

僕らは甘く、幸せな時間に溺れた。

萌さんを深く、さらに深く愛した。
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