Always

Side.M*A rising fear I*

『姉貴へ

お袋のヤツ、姉貴のことすっごく心配してるぞ。

ちゃんと食べてるのかとか、ちゃんと眠ってるのかとか、朝から晩までそんなことばっか言ってるぞ。

忙しいから家の方に顔を出すのは無理かも知れないけど、たまにはお袋に電話かメールを1本くらい寄越してくれ。

飯を置いとくから、ちゃんと食べろよ。

タッパーはいつでも返してくれればいいから。

じゃ。

慶太郎』

ルーズリーフの手紙から視線を離すと、ドアノブに紙袋がかかっていた。

中を覗き込んで見ると、タッパーがたくさん入っていた。

小分けされたタッパーには、きのこの混ぜご飯や筑前煮、ほうれん草のゴマ和えが入っていた。

「――ご飯くらい、ちゃんと食べているのに…」

そう呟いた後、先ほどコンビニで買ってきたカルボナーラに視線を向けた。
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