Always
たまに真麻はとんでもない爆弾を落としてくる。

思ったことを口に出すのはいいことだし、うらやましいと思う。

だけど…時間と場所を選んでくれと言う話でもある。

「幼なじみだけど、僕にも恵にもそんな趣味はないよ」

僕は真麻に言い返すと、カプチーノに口をつけた。

「それに…」

「それに?」

真麻がジロリと僕をにらんできた。

何でにらまれなきゃいけないのだろう?

「恵は、君のことが好きだと思う」

そう言った僕に、
「はあっ!?」

真麻は大きな声で聞き返してきた。

時間と場所を考えるついでに、声のボリュームの方も考えて欲しい…。

僕の耳がおかしくなるのは時間の問題ではないかと不安になる。
< 62 / 303 >

この作品をシェア

pagetop