Always
となると、この家の中にいるのは私とエリーさんの2人きりである。

「慶太郎の彼女――マリチャンって言うんですけど、とてもかわいい人でした。

マリチャン、私と慶太郎がつきあっていると勘違いしていたんです」

「はあ…」

楽しそうに出来事を話すエリーさんに、私はどううなずけばいいのかわからなかった。

「クリスマスに慶太郎、マリチャンを連れてきます。

みんなでクリスマスパーティーをやるので、モエチャンも一緒に参加しませんか?」

「えっ…えーっと、パーティーっていつですか?」

どこかで聞いた話題だと思いながら、私はエリーさんに聞いた。

「12月24日にやります。

モエチャン、どうかしましたか?」

…やっぱりな、と思った。
< 72 / 303 >

この作品をシェア

pagetop