Always
「24です」

そう言った私に、
「マジか…。

あたしの方が敬語使わなきゃダメじゃん…」

マーサさんは右手を額に当てると、あちゃーと言った。

背が高いから、てっきり私よりも年上なんだと思っていた。

「でも…敬語使わなくていいです。

私、そう言うの苦手なので…」

そう言った私に、
「じゃあ、萌ちゃんも敬語使うのやめよう?

年齢は2つも違うけど、仲良くなったことには変わりはないじゃん」

マーサさんは返した。

「後、あたしのことは“マーサ”って呼んでいいから。

“さん”づけなれてないんだよねー」

「ま…マーサ…?」

呼び捨てで呼んだ私に、
「うん、いいよ」

マーサはニッと歯を見せて笑った。
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