ハリネズミの恋
「はっ?」

針井が驚いたと言うように聞き返した。

「あっ…いや、その…」

言ってしまった俺は俺でどうすればいいんだ。

「いや、だから…デートとかそんなんじゃないんだ…。

その、俺1人が客じゃ太も寂しいからつきあってくれないかと言うか…えーっと…」

何か言えば言うほどおかしなことになって行っているのは、俺の気のせいか?

「その…何なんだ?」

針井に聞いても本人から答えが出てくる訳がないと言う話である。

そもそも…デートとつきあいの境界線って一体何なんだ?

どこまでがデートで、どこまでがつきあいなんだ?
< 101 / 297 >

この作品をシェア

pagetop