ハリネズミの恋
Chapter8*フリー・デビル・ジャム*
5月に入った。

ゴールデンウィークの真っただ中である今日5月5日の天気は雲1つない晴天。

いわゆる、お出かけ日和だ。

気温もまさに初夏と言っても過言ではないくらいだ。

俺は白の英語のロゴが入っているTシャツにブルージーンズ、そのうえから紺のカッターシャツを羽織って待ち合わせ場所である駅前へ向かっていた。

「変じゃないよな…?」

太のバンドが出演するライブに出かける訳だし、動きやすい格好で決めた訳だが…。

Tシャツはお気に入りのヤツで決めたから、たぶん変じゃないと思いたい。

そう思いながら駅前についたら、針井の顔を見つけた。

すごいな…。

俺は思わず感心してしまった。
< 107 / 297 >

この作品をシェア

pagetop