ハリネズミの恋
「早い話が、お前の中にはかつて熱愛していた6歳年上の女はもういない。

いるのは針井ただ1人だけ、そう言うことだろう?」

太はフライドポテトを口に入れると、海鮮ドリアを口に入れた。

俺はナイフでハンバーグを切ると、フォークにそれを差して口に入れた。

熱々の肉汁とトロトロに溶けたチーズが口の中で広がる。

フォークでご飯をすくうと、口に入れた。

「針井が好きなんだろう?」

太が俺の顔をじっと見つめると言った。

俺はフライドポテトの皿に手を伸ばした…が、その皿は逃げた。

と言うよりも、太が動かしていた。

「針井が好きだから、自分以外の男と話をしているとイライラする。

針井が好きだから、抱きしめたくなってしまう。

…そう言うことだろう?」
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