ハリネズミの恋
「とりあえず、早く終わらせましょう?
プリントはわたしが全部職員室に持って行くから」
「いや、半分は俺が持ってくよ」
「でも…来週の土曜日に予選があるんでしょ?」
ダンス甲子園の話を出した寧々に、
「…もしかして、見にきてくれるのか?」
俺は聞き返した。
寧々は笑って、
「当たり前じゃない。
七緒くんの晴れ舞台なんだから」
と、言った。
「――えっ…?」
今のは俺の聞き間違い、か…?
寧々は小さく声をあげた後、口に手を当てた。
プリントはわたしが全部職員室に持って行くから」
「いや、半分は俺が持ってくよ」
「でも…来週の土曜日に予選があるんでしょ?」
ダンス甲子園の話を出した寧々に、
「…もしかして、見にきてくれるのか?」
俺は聞き返した。
寧々は笑って、
「当たり前じゃない。
七緒くんの晴れ舞台なんだから」
と、言った。
「――えっ…?」
今のは俺の聞き間違い、か…?
寧々は小さく声をあげた後、口に手を当てた。