ハリネズミの恋
Chapter19*熱戦の結末*
8月某日、ダンス甲子園の決勝戦。
「あー、来世分の運を使い果たした気分だぜ…」
軽く準備体操をしながら俺は呟いた。
「七緒くんは強運の持ち主だね。
期末テストも物理で100点をとったし」
準備体操をしている俺に話しかけてきたのは寧々だ。
「あれは、寧々の教え方がよかったんだって。
寧々が一緒に勉強してくれなかったら、物理だけ赤点だったよ」
「わたしは何にもしてないよ、本当に。
七緒くんの実力と強運のおかげ」
「俺、そんなに運持ってないし」
訳がわからないやりとりを始めた俺に、
「やかましい!
暑いのは気温だけで充分じゃ!」
太の怒鳴り声が飛んできた。
「あー、来世分の運を使い果たした気分だぜ…」
軽く準備体操をしながら俺は呟いた。
「七緒くんは強運の持ち主だね。
期末テストも物理で100点をとったし」
準備体操をしている俺に話しかけてきたのは寧々だ。
「あれは、寧々の教え方がよかったんだって。
寧々が一緒に勉強してくれなかったら、物理だけ赤点だったよ」
「わたしは何にもしてないよ、本当に。
七緒くんの実力と強運のおかげ」
「俺、そんなに運持ってないし」
訳がわからないやりとりを始めた俺に、
「やかましい!
暑いのは気温だけで充分じゃ!」
太の怒鳴り声が飛んできた。