ハリネズミの恋
「後攻は、S高校ダンス部『ALRIGHT』の皆さんです!」

司会者の声に、俺たちはステージに飛び出した。

それぞれの立ち位置に俺たちは向かう。

俺はセンターに立つと、観客を見回した。

そこに寧々の姿を見つける。

恐れるな。

大丈夫だ。

俺に怖いものなんてないのだから。

爆音のミュージックが流れ出す。

さあ、踊ろう!

大好きな時間の始まりだ!

リズムにあわせて動く躰に、俺は至福を覚えた。
< 284 / 297 >

この作品をシェア

pagetop