ハリネズミの恋
無事に結婚式が終わり、俺と寧々は式内にあるベンチに腰を下ろしていた。

あれからもう5ヶ月か…。

何か不思議な感じだな。

5ヶ月前の4月はセンチメンタルな気持ちで、隣にいたのはフーゴだったのに。

今はハッピーな気持ちで、隣に寧々がいる。

たった5ヶ月と言う短い時間なのに、こんなにも変わっちまうんだな。

「素敵な結婚式だったね」

手の中のブーケを弄びながら、寧々が言った。

「ああ、素敵な結婚式だったぜ」

俺は返した。

フーゴからもらったブーケに視線を落として、
「次にこの教会で結婚式を挙げるのは、俺たちかも知れないな」
と、俺は言った。

「えっ…!?」

寧々は驚いたと言うように俺を見た。

俺を見たその顔は、赤かった。
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