ハリネズミの恋
「かわいい子がいっぱいだって」

嬉しそうに言った太に、
「お前、キレイ系がいいとかって言ってなかったか?」

俺は返した。

「いやー、かわいい系もいいかなって」

太は笑いながら返した。

俺たちは一緒に教室を出た。

「あのR高校なんだし、ハズレは絶対にないって!」

下駄箱に向かっている間も太は熱弁をしている。

確かに、R高校はかわいい子がいっぱいいるとかなり有名だ。

でも俺はかわいい系もキレイ系も、どっちも興味がない。

マーサはどっちのタイプにも当てはまらないんだよな、残念ながら。
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