ハリネズミの恋
Chapter5*LOVE TOGETHER*
「すごーい!」
「あたし、すっごい感動しちゃった!」
「霧ヶ峰くんって、歌がすごく上手なんだね!」
女子校陣からの黄色い声に、俺はマイクの電源を切ってテーブルのうえに置いた。
歌が上手と言われるのは小さい頃から言われなれている。
中学の時音楽の先生から歌手になることを勧められたくらいだし、自分でも上手だと自覚している。
人から褒められて悪い気はしない…はずだけどな。
「おい、七緒の次ってタケルじゃなかったかー?」
「うわー、俺歌いたくねー」
絶望している今井とタケルに、太はクスクスと笑っている。
彼らは太が所属している軽音楽部の仲間である。
「あたし、すっごい感動しちゃった!」
「霧ヶ峰くんって、歌がすごく上手なんだね!」
女子校陣からの黄色い声に、俺はマイクの電源を切ってテーブルのうえに置いた。
歌が上手と言われるのは小さい頃から言われなれている。
中学の時音楽の先生から歌手になることを勧められたくらいだし、自分でも上手だと自覚している。
人から褒められて悪い気はしない…はずだけどな。
「おい、七緒の次ってタケルじゃなかったかー?」
「うわー、俺歌いたくねー」
絶望している今井とタケルに、太はクスクスと笑っている。
彼らは太が所属している軽音楽部の仲間である。