ハリネズミの恋
1時間目の授業が終わり、休み時間になった。

「おーい、霧ヶ峰!」

教室に俺の名字を呼ぶ声が聞こえた。

誰だ?

ドアの方に視線を向けて見ると、
「あ、部長だ」

ダンス部の部長で、3年の岩田さんだった。

「何だ?

七緒、何かやらかしたか?」

太がニヤニヤと笑っている。

「知らねーよ」

って言うか、やらかしたって何だよ。

俺はそんなことを思いながら、部長の元へ向かった。

部長のところへ行くと、俺と同じダンス部の部員たちがいた。

部活関係の話か。
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