ハリネズミの恋
ニヤニヤと笑いながらいちごオレを飲んでいる太に、
「もったいぶってる場合ならさっさと話せよ。

気になって夜眠れる自信がねーわ」

俺は話を続けるように促した。

「実はG.W.D…あ、違ったゴールデンウィークに」

「そんな間違いいらねーわ」

第一何だ、G.W.Dって。

何の頭文字だよ。

「で、ゴールデンウィークがどうしたって言うんだよ?

何かあるのかよ?」

くわえポッキーで尋ねた俺に、
「よくぞ聞いてくれました、七緒くん!」

太はパンッと手をたたくと言った。
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