ハリネズミの恋
「わたしはこう言う性格なんだから、仕方ないでしょ?

と言うか、どうして性格のことを言われなきゃいけないの?」

針井は呆れたと言うように言い返しながら手を動かしている。

「別に…」

次に続く言葉は、自分でも何だったのかよくわからない。

って言うか、何なんだ?

フツーさ、こんな態度とられたらムカつくのが当たり前なんだよな?

なのに…何でもっと針井と話がしたいなんて思ってるんだ?

針井ともっと話をして、針井のことをもっと知りたい。

針井の好きな食べ物とか、好きな音楽とか…針井に関するいろいろなことを知りたいって、そんなことを思ってる。

何だこれ?

…俺がおかしいだけなのか?
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