メロンジュース
何故だか、あたしたちの間に沈黙が流れた。

ケンカした訳でもないのに、何でだ?

そう思った時、
「メグのこと」

ナナが口を開いた。

メグの名前を聞いたとたん、ドキッとあたしの心臓が跳ねた。

「えっ…」

「メグのこと、マーサはどう思ってるの?」

「メ、グ…?」

呟くようにメグの名前を呼んだあたしに、ナナはうなずいた。

「そりゃ、まだ嫌いに決まってるよ。

変態だし、変態だし、変態だし…」

あたし、さっきから何を連発しているんだ?

と言うよりも、メグの嫌いなところが浮かばない。
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