メロンジュース
走ってきたせいもあってか、あたしの呼吸は乱れていた。

落ち着け、落ち着け、あたし…。

呼吸と気を落ち着かせるため、バタンと部屋のドアを閉めた。

「マーサ?」

メグがあたしの名前を呼ぶ。

あたしはメグの前に歩み寄った。

女の中ではあたしも長身の方に入る訳だけど、メグはそれ以上の長身だ。

だから見あげなければいけない。

あたしは、メグを見あげた。

「好きになった」

あたしは言った。

「メグのこと、好きになった」
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