メロンジュース
「じゃ、行こうか」

そう言って差し出されたメグの手に、あたしは自分の手を重ねた。

真っ白な教会が、あたしたちの今日の晴れ舞台。

温かい日差しと桜の花びらが舞い踊る。

「おめでとう!」

たくさんの招待客が、あたしとメグを祝福した。

「おめでとう、マーサ!」

「おめでとう!」

あちこちからあがる祝福の声に、あたしは笑顔で手を振って答える。

メグも笑顔で手を振って、祝福の声に答えていた。

たくさんの祝福の声の中から、ナナの姿を見つけた。
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