メロンジュース
「名前じゃなくてあだ名なんだけど…って言うか、ナナもナナで何を吹き込んでいるんだ!」

メグは対象の矛先をあたしからナナに向けた。

「俺は婚約者のいとことしてマーサにアドバイスを送ったんだ…な?」

「えっ、いとこ?」

新たなキーワードにあたしは耳を疑った。

「うん、いとこ。

俺の母さんとメグの父さんが姉弟なんだ。

まあ、立場的には俺が上ってとこかな?」

ニヤニヤ笑いながら答えるナナに、
「だから、余計なことを吹き込むなって言ってるんだ!

何だよ、立場的には上って。

年齢は俺の方が上だからな!」

メグが抗議した。

何だ、このちっこい争いは。
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