メロンジュース
そう聞いたあたしに、
「ああ、それに関しては大丈夫だから」

メグはまたのん気に返した。

「はっ?」

大丈夫って、何が?

と言うか、それ以前にメグは何を考えているんだ?

聞き返したあたしにメグはクイッと口角をあげると、
「マーサは俺のことを絶対に好きになるから」
と、言った。

バッチーン!

乾いた音が部屋に響き渡った。

その証拠と言うように、メグの頬には紅葉の跡がついている。

当たり前だ。

メグの頬をたたいたんだから。
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