メロンジュース
Chapter3*タダじゃない人たち*
11月に入ると、すっかり寒くなった。

大学からの帰り道、ストレス解消も兼ねていつものようにバッティング中。

「クソボケヤローが!」

カキーン!

「とっととくたばれやがれ!」

カキーン!

「と言うか、今すぐ死んでまえ!」

カキーン!

本日もバッドに当たったボールが飛ぶわ飛ぶわのホームラン大連発である。

「何見てんだよ!

バッキャロー!」

観客への八つ当たりと言う名のサービスも忘れていない。

「みんな、マーサがすごいから見にきてるんだよ」
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