メロンジュース
ナナはグイッと、オレンジジュースを飲んだ。

その横顔を見ながら、
「やっぱり、メグに似てるね」

あたしは呟いた。

「ンブッ…!」

呟きが聞こえたのか、ナナはまたオレンジジュースを吹いた。

「お…何言ってんだ、おい」

ブレザーの袖で口元をぬぐいながらナナが言った。

「いとこだから似ているんだもんね、当たり前か」

うんうんと首を縦に振って言ったあたしに、
「俺をあんなヤツと一緒にするんじゃねーぞ」

ナナが言い返した。
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