メロンジュース
「もしもし」

スマートフォンを耳に当てたら、
「マーサ、お前今どこにいるんだ?」

メグの声が聞こえたのか、ナナの視線がこちらに向いた。

「ナナと一緒にバッティングセンターにいるんだけど」

そう言ったあたしに、
「何だ、ナナも一緒か」

メグがホッとしたと言うように言った。

スマートフォンで時間の確認をすると、8時を少し過ぎたところだった。

いつの間にか、こんな時間になっていた。

「メグからか?」

ナナの質問にあたしは首を縦に振って答えた。
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