メロンジュース
「あ、そうだ」

ナナが思い出したと言うように言った。

「忘れ物?」

そう聞いたあたしに、
「俺とメグって、どこが似てるの?」

ナナが聞き返してきた。

「んっ?

どう言うこと?」

って言うか、さっきは一緒にするんじゃない的なこと言ってたよな?

「いや、思い返してみたら気になったんだよ。

マーサから見たら、俺もメグみたいにチャラいのかなって…」

最後のところは呟いているみたいだった。

言い終えたと言うようにナナは横を向くと、前髪をかきあげた。
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