メロンジュース
この広い宮殿にお客さんを招待して、盛大にクリスマスパーティーなんて…さすが、金持ちのやることは違う!

と言うか、あたしも今年からはその金持ちの仲間になるんだなあ。

嬉しいような、寂しいような…。

「わ、わ、わっ…!

近いってば!」

身を乗り出されたナナは何故か顔を真っ赤にさせて慌てていた。

風邪でもひいているのか?

「ああ、でも今年はマーサとメグの婚約発表もあるんだったな」

ナナは思い出したと言うように言った。

婚約発表…だと?

あたしとメグが婚約中の身であることを思い出した。

「あー…すっかり忘れてたわ」

せっかくの盛りあがっていた気分が一気に下がった。
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