メロンジュース
ジョーダンも程々にしろと言う話である。

どうせメグのことだ。

結婚相手が見つけるのがめんどくさいとか両親から勧められるお見合いから逃げるために、たまたまその場にいたあたしを選んだに決まってる。

それ以前に、
「って言うか、フーゴもジョーダンを言うんだね。

根暗な文学教授かと思ってたけど」

あたしはペロリと舌を出すと、ダージリンを口に含んだ。

言われたフーゴはどこか寂しそうだった。

そんな彼に向かって、
「フーゴもさ、誰か招待すりゃいいじゃん」
と、ナナが提案するように言った。

「えっ…」

言われたフーゴは戸惑った。

ナナの提案に、
「あ、それいいじゃん!」

あたしは言った。
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