メロンジュース
「もう1度行くかどうかと聞かれたら行かねーけど」

あたしは返した。

「ハハッ、なれないから仕方ないか。

またドレスが欲しいと思ったら言ってくれ。

連れてってやるから」

一生言わねーよ。

口で言うのもめんどくさいので、心の中で毒づいた。

キッと、車が止まる。

ああ、赤信号だから止まったのか。

「マーサ」

あたしの名前を呼んだメグの顔が近づいてきて、
「ッ…」

頬にメグの唇が触れた。

メグを殴る体力もなければ元気も残っていないあたしは、もうどうにでもなれと言う感じだ。
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