メロンジュース
ナナは落ち着かないと言うように、チラチラとあたしを見ている。

って言うか、似合っていないんだったら似合ってないってはっきり言え!

「あれ?

フーゴのヤツは?」

メグがキョロキョロと首を動かしながら聞いた。

あたしもフーゴがこの場にいないことに気づいた。

「ああ、フーゴなら仕事だって。

パーティーに招待してる教え子と一緒にくるってさ」

ナナが説明した。

「ふーん、そうか」

メグが返事をすると、
「恵!」

後ろから誰かに声をかけられた。
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