メロンジュース
振り返ると、スーツを着た白髪の癖っ毛のおじさんとイエローゴールドのフレンチスリープのドレス姿のおばさんがいた。

どちらも気品がよさそうな感じが漂っている。

「親父、おふくろ」

メグが彼らの顔を見るとそう呼んだ。

「えっ!?」

お父さんとお母さん!?

あたしはメグとその両親の顔を見つめた。

確かに、よく似ている。

お父さんの方に至っては、髪が椙山家の血筋である癖っ毛だし。

「おや、その人が…」

メグのお父さんがあたしに気づいたようだ。
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